シャンプーに配合される界面活性剤の一覧表

スーパーやドラッグストア、通販などで本当に多くの種類のシャンプーが売られています。500円以下のものや3000円以上するものには、どんな違いがあるのでしょう?

実は、シャンプー成分の約90%は、「水」と「界面活性剤でできています。

界面活性剤の中には、原価が安いものもあれば、原価が高いものもあります。また、安いもには髪や頭皮への刺激が強すぎるものもあり、人によっては避けたい成分でもあったりするのです。

また、界面活性剤と聞くだけで「悪者?」みたいなイメージがありますが、実は、界面活性剤なしではシャンプーは成り立たない大事な成分なのです。

そこで、どんな界面活性剤がどんな働きや効果があるのか、詳しく調べてまとめてみました。ぜひ、シャンプー選びの参考にしてくださいね。

界面活性剤は悪者なのか?

界面活性剤と聞くだけで、なんだか悪いイメージを持つ人は多いかもしれません。全てが悪者であれば、なぜ、初めからシャンプーに含まれてきたのでしょう?

シャンプーは頭皮の汚れを落とす意味で使われていますが、その「汚れを落とす」として安価で洗浄力が強い界面活性剤が使われるようになっていったのです。

ところが、安くて汚れも落ちるのは良かったのですが、さまざまな研究により、この洗浄力が高すぎる成分は、肌の角質層のバリア機能を破壊して、頭皮や髪のトラブルを引き起こすだけでなく、体の他の部分にまで悪影響を及ぼすことがわかってきたのです。

実際に、洗浄力が高すぎる成分によって肌荒れやアレエルギーの悪化、抜け毛が増えたという事例もあります。場合によっては内臓疾患や、子宮にまで浸透するともいわれています。

ただ、全ての界面活性剤が悪いわけではありません。どんな成分がどんな働きをするのか、その違いを知って選ぶことが大事なのです。

それでは、界面活性剤の構造と働きについてみていきましょう。

界面活性剤の分子構造と働き

界面活性剤の分子構造は世界共通記号になっていて、マッチ棒のように表します。上の図のように「水になじみやすい分子(親水基・しんすいき)」と「油になじみやすい分子(親油基・しんゆきまたは疎水基・そすいき)」がくっついています。

水にも油にもそれぞれなじみやすいということが、この「界面活性剤」の分子構造からもお分かり頂けるでしょう。

ところが、下の図のように界面活性剤の境界線はとてもあいまいで、水溶性に近いものもあれば、油性に近いものもあります。そのため、水性成分に近い界面活性剤のことを水性成分とみなしているものもあります。

界面活性剤の目的と働き

二つの分子があることで、界面活性剤は水と脂のどちらの性質にも強い働きがあります。

そのため、頭皮の毛穴についた脂を浮かして捕まえ、髪についたホコリや汗などと一緒に水に流すことができるのです。界面活性剤は「(親油基で)脂を浮かして、(親水基で)水と混ざり合わして流す」のイメージですね。

界面活性剤にはさまざまな種類がありますが、それぞれ使うための目的と働きがあります。目的によって使われるものが決まってくるのです。

界面活性剤の使用目的とその役割について、下記の表にまとめてみました。

目的 働き
乳化 水と油を均一に混ぜ合わせる
分散 水や油に混ざらないものを全体に散らばらせる
浸水 肌全体に広がって浸透させる
起泡 水の中に気泡を取り込んで泡立ちを良くする
洗浄 皮脂や汗などを溶かして・浮かすなど
乳化や分散など複数の作用を使って洗浄する

このように、それぞれの作用がある界面活性剤を組み合わせることによって、作られているものがたくさんあります。

界面活性剤の用途

界面活性剤はシャンプーに限らず、リンス・トリートメントなどのヘアケア用品、洗顔料・クレンジング・乳液などの化粧品類、食器用洗剤、洗濯用洗剤、車の洗浄剤・ワックス剤などにも配合されています。

また、食品ではマヨネーズに代表されるようにドレッシングやマーガリン、チョコレートなどの菓子類にも含まれています。

マヨネーズを例にあげると、卵に含まれるレシチンが酢(水分)と油(油分)を混ぜる(乳化)という、界面活性剤の役割をしています。このように、界面活性剤といっても卵のような天然界面活性剤もあれば、粘りなどを出す用途して合成界面活性剤があります。

他にも絵の具や塗料・衣類の染色剤、接着剤や潤滑剤、セメントなどにも配合されています。医療用としては造影剤に使われています。このように、界面活性剤は多くの分野で使われ、私たちの生活に切っても切れないものになっているのです。

界面活性剤には4つの種類がある

界面活性剤には天然のものもあれば、合成のものもあります。その中で、合成の界面活性剤の種類は、水に溶かしたときの性質により、大きく4つに分けることができます。

  • 陰イオン(アニオン)界面活性剤
  • 陽イオン(カチオン)界面活性剤
  • 両性イオン(アンホ)界面活性剤
  • 非イオン(ノニオン)界面活性剤

それぞれ、どのような違いや種類があるのか、詳しくみていきましょう。

陰イオン(アニオン)界面活性剤(主な目的:洗浄剤・起泡剤)

水に溶かしたときに、マイナスイオンを持つものを「陰イオン(アニオン)界面活性剤」といいます。

主な配合目的は主に洗浄・乳化・分散・起泡・浸透・静電気防止・静菌です。弱酸性側。髪や頭皮に穏やかな作用があります。

主な配合目的 主な働き メリット デメリット 用途
乳化・分散・起泡 洗浄・脱脂・柔軟 洗浄力が高い
気泡に優れる
皮膚刺激が強い
タンパク質変性作用が起きる
シャンプー・洗顔料・石けん・洗剤など

主な種類と成分

アミノ酸系

化粧品表示名称(別名)  主な特徴 
ココイルアラニンTEA ヤシ油脂肪酸由来・弱酸性・そこそこの洗浄力・洗い上がりはしっとり
ココイルアラニンNa ヤシ油脂肪酸由来・極低刺激・刺激性の緩和
ココイル加水分解コラーゲンK
(ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンカリウム)
PPT系・ヤシ油脂肪酸由来・アミノ酸系界面活性剤の中でも最上級・低刺激・低洗浄力・マイルド感・ヘアコンディショニング剤としても使用
ココイルグリシンK ヤシ油脂肪酸由来・低刺激・低洗浄力
ココイルグリシンNa
(N-アシルグリシンナトリウム)
ヤシ油脂肪酸由来・低刺激・低洗浄力
ココイルグルタミン酸K ヤシ油脂肪酸由来・ヘアコンディショニング剤・低刺激・低洗浄力・マイルド感・弱酸性・保湿力
ココイルグルタミン酸TEA
(N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン)
ヤシ油脂肪酸由来・弱酸性・低刺激・そこそこの洗浄力・マイルド感・髪に優しい・コーティング力があるのでリンスいらずのシャンプーに使われる・ベビーシャンプーにも使われる
ココイルグタミン酸Na
(N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム)
ヤシ油脂肪酸由来・低刺激・適度な洗浄力と起泡・薬用では「肌荒れ予防」「ニキビ予防」効果
ココイルグルタミン酸2Na ヤシ油脂肪酸由来・低刺激・高い洗浄力と起泡・脂性の人向き
ココイルサルコシンNa 起泡、洗浄、頭皮や髪にマイルド
ラウロイル加水分解シルクNa 低刺激・低洗浄力・マイルド感・保湿力・柔軟性・ヘアコンディショニング剤としても使用
ラウロイルグルタミン酸Na
(N-アシルグルタミン酸ナトリウム)
低刺激・低い洗浄力・程よい起泡
ラウロイルサルコシンTEA アミノ酸系ではやや高めの洗浄力と刺激性がある・洗い上がりはさっぱり
ラウロイルサルコシンNa 起泡・洗浄・保湿・アミノ酸系ではやや高めの洗浄力と刺激性がある・洗い流しが足りないと頭皮に残りやすい
ラウロイルメチルアラニンNa
(ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム)
肌と同じ弱酸性、起泡、低刺激、程よい洗浄力、頭皮や髪にマイルド、敏感肌でもOK、アミノ酸系では一番高級で高価

アミノ酸系には、主に「ココイル・・・」VS「ラウロイル・・・」という種類にわかれます。どちらもラウリン酸が主原料で、ほぼ同じ性質といえます。ただし、どちらかといえばヤシ油脂肪酸のココイルの方が不純物が混ざりやすいので、「ラウロイル・・」の方がおすすめです。

タウリン系

化粧品表示名称(別名)
 主な働き
ココイルメチルタウリンNa
(ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム)
ヤシ油脂肪酸由来・低刺激・そこそこの洗浄力・安全性が非常に高い・起泡・マイルドだが洗い上がりはさっぱりして髪ふんわり・高価

カルボン酸系

化粧品表示名称(別名)  主な働き
石けん素地(脂肪酸Na) 高級脂肪酸とナトリウムの組み合わせ・洗浄力は強い・高級脂肪酸+Na・K
カリ石けん素地(脂肪酸K) 高級脂肪酸とカリウムの組み合わせ・洗浄力は強い
酸性石けん:ラウレスカルボン酸Na
(ポリオキシエチレンラウリルエーテル
酢酸ナトリウム)
(ラウレス-6酢酸Na など)
弱酸性・非常に低刺激・高い洗浄力・起泡・洗い上がりはさっぱりサラサラ・優秀な成分

酸性石鹸と石鹸は違う成分です。酸性石鹸は酸性で洗い上がりはさっぱりで、石鹸はアルカリ性で洗い上がりはゴワつきます。

硫酸・スルホン酸系

化粧品表示名称(別名)
  主な働き
オレフィン(C12-16)スルホン酸Na
(α-オレフィンスルホン酸Na)
比較的高めの洗浄力・泡立ちが良い・皮膚や目への刺激は低い・洗い上がりはさっぱり・敏感肌には向かない
オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
(テトラデセンスルホン酸Na)
ヤシ油由来・ラウレス硫酸に近い高い脱脂力・頭皮や髪の刺激が強い・ラウレス硫酸よりも成分は良くない・洗い上がりはさっぱり・安価
ラウリル硫酸Na
(ラウリル硫酸ナトリウム)
とても強い洗浄力と脱脂力・非常に強い刺激・長時間の刺激で肌荒れフケかゆみ抜け毛などを起こすことがある・安価
ラウリルスルホ酢酸Na
(ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)
起泡・洗浄剤

洗浄力は、ラウリル硫酸Na > ラウレス硫酸Na です。二つの名前はよく似ていますが、髪や頭皮への刺激が強くて特に避けたい界面活性剤は「ラウリル硫酸Na」です。

硫酸・エステル系

化粧品表示名称(別名)
主な働き
ラウレス硫酸Na
(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na)
ラウリル硫酸に比べたらやや低刺激(分子が大きい)・アミノ酸系やベタイン系に比べると非常に強い刺激・強い洗浄力・高い起泡性・洗い上がりはさっぱりと髪ふんわり・髪や頭皮の乾燥になりやすい・クリーミーな泡立ち・安価
ラウレス硫酸TEA
(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン)
高い刺激・高い洗浄力・洗い上がりはさっぱりと髪ふんわり・髪や頭皮の乾燥になりやすい

スルホコハク酸系

化粧品表示名称(別名)
主な働き
スルホコハク酸ラウリル2Na アミノ酸系よりもやや高めの洗浄力・やや低刺激・洗い上がりはさっぱり・乾燥肌やパサつきのある髪には不向き
スルホコハク酸ラウレス2Na アミノ酸系よりもやや高めの洗浄力・低刺激・洗い上がりはさっぱり・乾燥肌やパサつきのある髪には不向き
スルホコハク酸(c12-14)パレス2-Na アミノ酸系よりもやや高めの洗浄力・低刺激・洗い上がりはさっぱり・乾燥肌やパサつきのある髪には不向き

リン酸エステル系

化粧品表示名称(別名)  主な働き
ラウリルリン酸Na
(ラウリルリン酸ナトリウム)
低刺激・低洗浄力・泡立ちが弱い・ヤシ油やパーム核油由来の脂肪酸・洗い上がりはさっぱり

Na:ナトリウム K:カリウム TEA:トリエタノールアミン

避けたい石油系界面活性剤

髪や頭皮への刺激が強く、避けたい「石油系界面活性剤」

💀 硫酸・スルホン酸系

💀 硫酸・エステル系

💀 スルホコハク酸系

硫酸やスルホン酸は洗浄力が高すぎるため、頭皮や髪の脂分を必要以上に落としてしまう可能性が高い成分です。敏感肌の人だけでなく、毎日使い続けることで多くの人の頭皮や髪のトラブルにつながります。

できるだけこれらの成分が含まれていないシャンプーを選びましょう。

陽イオン(カチオン)界面活性剤(主な目的:柔軟剤)

水に溶かしたときに、プラスイオンを持つものを「陽イオン(カチオン)界面活性剤」といいます。

主な配合目的は乳化・殺菌・帯電防止。髪の表面はマイナスイオンが帯びているので、陽イオン(カチオン)界面活性剤を使うと、電極が引き合って髪の毛につきやすくなります。吸着力があるので、髪を柔らかくする働きがあります。

ただし、洗剤と比べると地肌への刺激が強く、毛穴に残りやすいというデメリットがあります。毒性が高いので、リンスやトリートメントが地肌に直接つかないように気をつけてくださいね。

主な配合目的 主な働き メリット デメリット 用途
吸着・殺菌・帯電防止 柔軟 髪や肌に
吸着しやすい
強い殺菌力が肌荒れを起こす トリートメント・リンスなど

主な種類と成分

数字が大きくなるほど髪への吸着が強く、帯電防止力・ コンディショニング力が高くなります。つまり、第3級よりも第4級のカチオンの方が、刺激が強い成分なのです。

第3級カチオン界面活性剤

化粧品表示名称(別名)
主な働き
ステアラミドプロピルジメチルアミン 低刺激・リンス剤・帯電防止剤・柔軟性
 ベヘナミドプロピルジメチルアミン
(ベヘン酸アミドプロピルジメチルアミン)
 低刺激・帯電防止剤・ コンディショニング剤

第4級カチオン界面活性剤

化粧品表示名称(別名)
  主な働き
ココイルアルギニンエチルPCA コンディショニング剤・芳香剤・防腐剤殺菌・帯電防止剤
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド
(ステアラミドプロピルジメチルアミン)
植物由来・帯電防止剤・ コンディショニング剤
ステアルトリモニウムクロリド
(塩化ステアリルトリメチルアンモニウム)
リンス剤 帯電防止剤 柔軟性
ステアリルトリモニウムブロミド リンス剤 帯電防止剤 柔軟性
セテアラミドエチルジエトニウムサクシノイル
加水分解エンドウタンパク
キューティクル補修 帯電防止 柔軟
セトリモニウムクロリド 柔軟剤
セトリモニウムブロミド 帯電防止剤・ コンディショニング剤
ベンザルコニウムクロリド
(塩化ベンザルコニウム)
殺菌性が高い・タンパク質変性を起こす可能性がある・毒性や皮膚への刺激性が強い
ベヘントリモニウムクロリド
(塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム)
柔軟剤・ 毒性や皮膚への刺激性が強い
 ベヘントリモニウムメトサルフェート 柔軟剤・ 毒性や皮膚への刺激性が強い

両性(アンホ)界面活性剤(主な目的:主に洗浄剤)

水に溶けたときのpHによって、プラスにもマイナスにもイオンが変化するものを「両性(アンホ)界面活性剤」といいます。

主な配合目的は乳化・殺菌・帯電防止・静電気防止。髪の表面はマイナスイオンが帯びているので、電極が引き合って髪の毛につきやすく、髪を柔らかくする働きがあります。

主な配合目的 主な働き メリット デメリット 用途
増粘・起泡・
殺菌・触感調整
保湿・整肌・
保護・洗浄・柔軟
低刺激
陽と陰の性質を持つ
陽の刺激を緩和
作用がやや弱い ベビー用シャンプーなど

主な種類と成分

アミノ酸系

化粧品表示名称(別名) 主な働き
ラウラミノジプロピオン酸Na 天然由来のアミノ酸型の両性界面活性剤。起泡性・低刺激性・コンディショニング性・増粘性がある・帯電防止剤・洗浄剤として使われる。髪だけでなく目や頭皮に最も低刺激
ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシン アミノ酸型の両性界面活性剤・低刺激・やや高めの洗浄力・使用感が良くキシミを防ぐ

ベタイン系

化粧品表示名称(別名)
  主な働き
コカミドプロピルベタイン
(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン)
ヤシ油脂肪酸由来・陰イオン(アニオン)界面活性剤と一緒に配合することで増粘や増泡や低刺激性をアップ。ほぼ無刺激・穏やかな洗浄力・安全性が高い・保湿力・柔軟剤・マイルドシャンプー基材・リンス不要のシャンプーに使われる・ベビー用シャンプー
ココアンホ酢酸Na
(2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)
天然由来・低刺激・低洗浄力・起泡性・肌への保湿性と柔軟性・乳化剤・刺激緩和作用として使われる・ベビー用シャンプー・コンディショナー剤
ココアンホプロピオン酸Na ヤシ油由来・低刺激・低洗浄力・髪への吸着力あり・洗い上がりはしっとり保湿性・高価
ココベタイン 洗浄剤・低刺激・柔軟剤・静電気防止効果・髪にツヤと潤い
パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン パーム油由来・低刺激・低洗浄力・起泡性・洗い上がりはマイルド・安定性が高い
ラウラミドプロピルベタイン
(ラウリン酸アミドプロピルベタイン)
陰イオン(アニオン)界面活性剤と一緒に配合することで増粘や増泡や低刺激性をアップ。ほぼ無刺激・穏やかな洗浄力・安全性が高い・保湿力・柔軟剤・マイルドシャンプー基材・リンス不要のシャンプーに使われる・ベビー用シャンプー
ラウリルベタイン
(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)
陰イオン(アニオン)界面活性剤と一緒に配合することで増粘・増泡作用・低刺激性をアップ。シャンプー補助剤・低刺激・低洗浄力・肌への保湿性と柔軟性・粘土性・とろみ性の維持・泡立ちがいい・マイルドシャンプーに使われる・ラウリル硫酸の緩和・安全性が高い

その他

化粧品表示名称(別名) 主な働き
ココアミンオキシド ヤシ油由来・酸性・洗浄剤・起泡剤・しっとりした泡でマイルドな使用感あり
水添レシチン 天然成分・ 低刺激・肌の角質層になじみやすい・肌荒れ予防・キメを整える

非イオン(ノニオン)界面活性剤(主な目的:乳化・洗浄剤)

水に溶かしても、イオンを発生しないものを「非イオン(ノニオン)界面活性剤」といいます。

主な配合目的は増泡・乳化で、髪の表面はマイナスイオンが帯びているので、電極が引き合って髪の毛につきやすく、髪を柔らかくする働きがあります。安全性も高く、どんな成分とでも自由に組合せができます。

非イオン界面活性剤の分子量はとても大きいので、頭皮を浸透できるものはほとんどありません。また、油性成分と水性成分を組合せたものが多くあります。陰イオン(アニオン)界面活性剤と比べて泡立ちが少ないものが多いです。

「PEG-○○」とPEG-の後につく数字は、大きいほど水になじみやすい成分となります。

増泡剤としては、主にラウラミドDEA、コカミドDEA、コカミドMEAがシャンプーに配合されています。

主な配合目的 主な働き メリット デメリット 用途
増泡・乳化・増粘・溶解・分散・触感調整・透明化 増泡・柔軟 増泡・乳化に優れている 合わないと肌荒れを起こす可能性がある シャンプー補助剤・クリームなど

主な種類と成分

化粧品表示名称(別名)
 主な働き
イソステアリン酸PEG-20グリセリル
(イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル)
(ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル)
パーム油由来・分子が大きい・皮膚に浸透しにくい・安全性が高い・乳化剤
オレイン酸ポリグリセリル-10 乳化剤・起泡剤・オリーブ油の80パーセントを占める高級脂肪酸(オレイン酸)・油によく溶ける・クレンジング力
コカミドDEA
(ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド)
ヤシ油脂肪酸由来・起泡・増泡・増粘
コカミドメチルMEA
(ヤシ油脂肪酸N-メチルモノエタノールアミド)
ヤシ油脂肪酸由来・高い発泡力・ワックスなど油性成分が付いていても泡立つ・増泡・起泡・洗浄成分の補助剤
ステアリン酸グリコール
(モノステアリン酸エチレングリコール)
乳化剤・水に溶けやすい・油分量と水分量を調節・パール剤・きめ細かなパール光沢
ステアリン酸ソルビタン 浸透性・分散性・乳化性・洗浄性・低刺激
ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース 油分の乳化・可溶化・低刺激・肌に優しい・クレンジング成分・シリコーン油などの難溶成分を可溶化
ジステアリン酸グリコール
(ジステアリン酸エチレングリコール)
パール剤・大きな結晶状のパール光沢・低粘度でも安定
ジステアリン酸グリセリル エモリエント剤乳化・エモリエント剤
ジステアリン酸PEG-150 補助洗剤・低刺激・乳化安定剤
セテアレス-60ミリスチルグリコール 発泡剤
デシルグルコシド 高めの洗浄力と脱脂力・低刺激・ベビー用シャンプー・高価
テトラオレイン酸ソルベス-60 油分の乳化・可溶化・低刺激・肌に優しい・クレンジング効果
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル 油分の乳化(可溶化)
ラウラミドDEA
(ラウリン酸ジエタノールアミド)
アミノ酸成分メインのシャンプー補助剤・泡の気泡や安定性を助ける補助剤・低刺激・刺激緩和剤・安全性が高い
ラウリルグルコシド 植物が主原料・シャンプー補助剤・非常に低刺激・石けんと同じぐらいの安全性がある・ベビー用シャンプーにも使われる・高い乳化力・陰イオン(アニオン)界面活性剤と一緒に配合することで増粘性アップ
ラウリン酸ポリグリセリル-10 乳化剤・コンディショニング剤としても使われる・安全性が高い・高い保湿力(肌に保湿膜を張る)
(C12-14)パレス-7 補助洗剤
PCAイソステアリン酸PEG-40水添ヒマシ油 油分の乳化(可溶化)・補助洗剤・洗い上がりはしっとり
PEG-1ラウリルグリコール 発泡剤
PEG-30フィトステロール 低刺激・乳化・分散・CMC(細胞膜風剛体)誘導体
PEG-60水添ヒマシ油 油分の乳化・非常に低刺激・地肌や髪に優しい・安全性が高い
PPG-2コカミド 起泡・増粘

刺激の強さを比較すると

刺激の強さを比較してみると

強い:陽イオン(カチオン)界面活性剤 > 陰イオン(アニオン)界面活性剤 > 非イオン(ノニオン)界面活性剤:弱い

の順になります。

両性(アンホ)界面活性剤は陽と陰の両方の性質があるため、水溶性のpHに左右されて高刺激になるものもあれば低刺激になるものもあります。

界面活性剤をチェックすればシャンプーが見えてくる

シャンプーに使われる界面活性剤についていろいろ見てきましたが、実に多くの種類が使われていることがお分かりいただけたでしょう。

陽イオン(カチオン)界面活性剤はリンスやコンディショナーとして主に配合されていますが、それ以外の界面活性剤はいろいろな組み合わせによって効果も違ってきますので、比べてみるのも面白いですよ。

組み合わせの効果については「シャンプーはアミノ酸系だけじゃない?成分の配合バランスが大事だった」をチェックしてくださいね。シャンプー選びにはとっても参考になるはずです。

自分の髪の状態に合わせてシャンプーを使い分けられたら、いつもキレイな髪を保てると思いますよ。そのためにも、どんな界面活性剤が使われているかは要チェックですね!

よく読まれている人気記事

髪にハリ・コシ・ツヤを与えるPPT
皮膚や髪の主成分であるタンパク質と、似たような構造を持っているポリペプチド(PPT)。種類によって髪にハリ・コシ・ツヤを導く、大注目の成分を解説します。

髪の悩みに届くヘマチンの働きとは
髪は頭皮の奥にある毛細血管(血液)から栄養をもらうことで、スクスク伸びていきます。血液に含まれるヘマチンは髪の悩みの救世主になるのか?

もし肌や髪にアミノ酸が不足したら
髪の主成分は18種類のアミノ酸で構成するタンパク質。ある日キューティクルが崩れてアミノ酸の流出事件が発生! 肌や髪が栄養不足になる、不測の事態に大発展・・・

ハリツヤのある美しい髪へ導く
実力派シャンプー選びに迷ったら