
ニオイテンジクアオイアオイ油について

ニオイテンジクアオイは、別名:ローズゼラニウムともよばれています。
一般的なゼラニウム(右の写真)は家庭でも育てやすい花として親しまれ、虫除けの効果があるともいわれていますよね。私も蚊がこないように、ベランダにたくさん植えていました(笑)。
ニオイテンジクアオイは甘いローズ系に似た香りと新鮮な葉の香りが混ざったような匂いで、アロマテラピーでも使われるほどさまざまな効果が期待される「オイル」です。ゼラニウムオイルとよばれることもあります。
ローズゼラニウムから採れるオイルは、抗菌・鎮痛・収れん作用などに優れたモノテルペンアルコール類を多く含んだ「精油」です。
このモノテルペンアルコール類とは、シトロネロール(抗菌・鎮静)、ゲラニオール(抗菌・抗真菌・収れん)、リナロール(鎮静・抗菌・抗アレルギー)、蟻酸シトロネリル(鎮静・鎮痛・消炎)、イソメントン(収れん・鎮静)などの成分のことです。
肌に直接つける化粧品などで使用する場合、植物アレルギーの人や敏感肌の人は稀に反応が出てしまう場合があります。シャンプーに配合されている場合は良く洗い流し、リンス・コンディショナーに配合されている場合は、地肌に直接つけないようにしましょう。
原料 | フクロソウ科植物 ローズゼラニウムの花や葉から抽出 |
配合目的 | 芳香 抗菌 鎮静 皮脂バランス調整 血行促進 |
主な特性 |
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成分の配合目的や安全性・主な特性については、「化粧品成分ガイド(フレグランスジャーナル社)」や「化粧品毒性判定事典(メモタル出版)」などの文献から引用しております(詳しくは参考文献一覧を参照してください)。

アロマオイルとして使用するときは、精神のバランスを整える効果が期待されます。興奮を鎮めたり、鬱や沈んだ気持ちからリラックス感を促してくれます。女性ホルモンの分泌を整えたり血流を促す作用もあるので、更年期障害や婦人病を抱えている人にもいいみたいですよ。
ただ、堕胎薬として使われる場合があるので、アロマオイルとして使うのであれば注意が必要かもしれません。ホルモンにも関係するので、妊娠中の人は使用量や回数に気をつけてくださいね。